熱帯魚や多くの金魚を観賞するに留まらず、らんちゅうは自分流に創り上げることこそおもしろみがあり、また腕の見せ所となります(これは、同じ材料で幾人の料理人が腕を振るっても、その味、香り、見栄えが様々なのと同じです)。


愛情を振りそそいで創り出した自慢の魚が品評会等で入賞した時の感激は体験した人こそ味わえるものです。


らんちゅうを上から見ると、光線の当たる角度によって赤色や黄金色に輝いて見えることがあり、その美しさは格別です。
また、頭の盛り上がった「肉瘤」はゴージャスな重厚美があり、そこが何とも魅力的だ、という愛好家もいます。


細かく揃った「鱗並び」も背ビレのないらんちゅうにとってその美しさを際立たせ、色の映りもよく「品」すら感じさせます。


決してスマートな泳ぎではありませんが、からだ全体でお尻を“フリフリ”させながらのおしゃまな泳ぎっぷりはこよなく愛嬌があるのではないでしょうか。

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